クスリ漬け東大生

~東大薬学部のクスリ、病気、健康に関するあれこれ〜

新薬の探索 〜薬は幸運の賜物!?〜

こんばんは〜。クスリ漬け東大生です。

明後日から始まる学部に向け、薬関係の本を読もうと思い、こちらを買って読んでみました。

 

新薬の狩人たち――成功率0.1%の探求

新薬の狩人たち――成功率0.1%の探求

 

新薬の狩人たち。題名がかっこよくて衝動買いしてしまいました。

私たちが、体の調子が悪くなると、使うクスリ。はじめはどうやって発見されたんでしょう?不思議ですよね。

目次

 

やみくもになんでも試していた

先史時代は、誰もがドラックハンター(新薬の狩人)だったようです。死なないことを願いながら、とりあえず食べてみたり、塗ってみたりして経験的に苦痛を和らげる方法を見つけ出していたんです。アヘン、アルコール、クミンなどが幸運にも見つけ出されたようです。途方も無い。。。でも、よく考えると最初はそうしないと見つからないですよね。

 

新薬探索法は今も変わらない!?

えっ。今も変わらない?そうなんです。結局

数ある化合物を試してみて、その中の1つでいいから薬効があることを願う

という方法なんです。現在、たくさんの種類の薬があるのは、今まで人類の歴史の中での、偶然の発見の積み重ねなんです。

 

新薬の探索は原子爆弾の設計よりも難易度が高い!?

ドラックハンターが薬になんらかの影響を与えられる確率は0.1%しかないそうです。物理の公式や、数学の理論は新薬探索にはなんら役立ちません。つまり、新薬探索には頼るべき指針がないんです。ある化学者たちによると、薬になるかもしれない化合物の総数は

3×10^62個

だそうです。10の62乗。。。途方も無い数字です。これを、試行錯誤して探索するわけです。途中で莫大なお金も労力もかかりますし、人で実験するまでどんな効果が出るかわからないことを考えると、有用な薬が見つかるのは奇跡に近いですね。

 

最後に

ここには書ききれないので、ドラックハンターのこと、新薬の開発に関することが知りたい方は是非読んでみてください。普段、何気なく使っている薬の見方が変わるはずです。こんな、未知の領域が多い創薬の世界に、これから足を踏み入れると思うとワクワクがとまりません。